メイン

育児と地域社会 アーカイブ

2007年08月07日

子育て支援系NPOとCSR

『子ども虐待という第四の発達障害』を図書館に返却に行ったら、『子どもたちの叫び 児童虐待、アスペルガー症候群の現実』が新刊の棚に置かれていた。イモヅル式に借りて来て読んではみたのだが、こちらは安直なワイドショーで殺人事件を見た時のような後味の悪さが強く残った。


内野 真, オザキ ミオ, モバイル・コミュニケーション・ファンド / エヌティティ出版(2007/03)
Amazonランキング:323777位
Amazonおすすめ度:
サブタイトルに「現実」がつくのはどうかな
自分とは関係のない話しではない

この本を読んだ数日後、友人に、まるで本の内容の一部をなぞるかのような「実体験」を告白され内心唸った。その友人にこの本があることを伝えられなかった。「この本は虐待児やアスペルガーの子ども本人、あるいはその家族達の助けにはなるとは思えない」と感じたからだ。Amazon の書評にも似たような意見を見つけた。

『子どもたちの叫び』はモバイル・コミュニケーション・ファンドが出資して作られた本だ。先日届いたオルタナに「尖ったCSR」なんつうカッコ良さげな言葉が載っていたが、こんなにチリチリと心が痛い尖りなら、横並びCSRのほうがマシなんじゃないか?

だがしかし、子どもの虐待防止や発達支援に関わるNPO団体は、資金繰りのために企業のCSR活動と提携するような社会的な動きが盛んになっているので、企業のCSR担当が助成対象事業の社会的な価値を見極めることが難しい状況になってきているのではないかとも思う。
資金を出せる者が、倫理観を打ち出せる者であってほしい。

2007年07月22日

子を愛せない母 母を拒否する子

昨年秋「キレる子」についての講演会で愛着障害という言葉を知った。数ヶ月後に別の講演会で「月刊障害児教育」をもらい、杉山登志郎氏の連載でヘネシー・澄子氏の本を知り、読んだ。


へネシー 澄子 / 学習研究社(2004/10/13)
Amazonランキング:16257位
Amazonおすすめ度:
子育てしている人も、福祉の人も

何らかの原因から「愛着の絆」が充分に結べないと、子どもの人格形成の大切な部分に障害が起きます。
ひとつは、「自分のイライラや不満を抑える力」に欠け、泣いたらなかなか泣き止まず、衝動にまかせて走り回り、じっと座ったり静かに寝たりしていられません。<中略>多動なのでADHDという診断名が誤ってつけられることがあります。でも本当のADHDと違うのは、「対人関係が築けない」というもうひとつの障害があることです。

教師の観察によってアバウトに算出された6.3%の子どもたちの中にも愛着障害の子どもがいることになる。学校で介助員として子どもに関わることを考えた時、こうした愛着障害の子どもにADHDと同じように接していても効果は上がらないと察せられる。そもそも子どもと介助員との間に信頼関係を築くことが困難かもしれない。

「愛着障害は発達障害に含めるものなのか」とか「愛着障害を特別支援教育の対象とするのか(介助員配置の基準を満たすのか)」などを問うつもりはない。それは現実の子ども達を目の前にしたときに不毛な議論だから。

人なつこいADHD系の子はとてもかわいい。「あ~あ」と思うことをしょっちゅうしてくれるけれど、憎めないヤツ。衝動に弱いというより、外からの刺激によく反応してしまい、それをバカ正直に出してしまって叱られるというイメージだ。それに対して、内なる衝動を人にぶつけ、その反動で自分も傷つくようなキレかたをする子どももいる。こうした子どもは鬱屈したものをこちらに感じさせる。2次障害なのか、愛着障害なのか、それが混ざっているのか。

わたしが介助員としてできることは、もし、衝動のコントロールが弱い子どもの支援に携わるとしたら、その原因がADHDであるか愛着障害であるかを観察しつつ、信頼関係を結びにくいようであれば、より辛抱強く淡々と援助する、ということ。
とは言え、体力的に疲れると「根本原因である親子関係を修復してくれ」と思わずにはいわれないのだが。親子関係の修復という部分では、ごく親しい友人や肉親か専門家でもない限り支援することは難しいだろう。

介助員ごときが関われる限界を感じ取りつつ、それでも「教室で支援の気持ちを持ち続ける大人がひとりそばにいる」ことに何かの意味と力が宿ると信じながら時を過ごす、それもまた介助員にできることのひとつなのかもしれない。

2007年03月16日

クジ引きで選ばれた役員を不適格者と言う『無理』

友人が電話で「HさんとこのT小学校は役員決めが大変だったんだって~」と教えてくれた。なになに、T小学校は確かにPTA大変なんだよね、で、なんでモメたわけ?「それがね、結局誰も立候補がないし、役員が決まらなくて、くじ引きだったんだって。それで、くじ引きで選ばれた本人はやる気もないし、周囲も『この人じゃ役員はできない』ってなったんだって」

は?
なんのための「くじ引き」なんだ?そもそも「くじ引きで決めよう」と皆でルールを決めた段階で「誰が選ばれてもうらみっこなしヨ」ってのが不文律じゃないのか?くじ引きってのはそういうもんじゃないのか?くじが当っても「やれません」だの、ましてや、くじが当った人に対して「あんたじゃダメ」ですの、それって「くじ引きで決めよう」という決断をした責任を放棄してるんじゃないか?『無理が通れば道理ひっこむ』っていうの、そのまんまじゃないんでしょうか。ま~いいけど。人の学校だし。最終的には誰かやるんだろうし。

この話で一番「なんだソレ、へんだよ」って思ったのは『この人じゃ役員はできない』ってところ。確かにPTAは学校や地域とのつながりもあるし、何にもわかってない人には意味不明・魑魅魍魎の世界で渡りきれないかもね。だからと言って「できない」なんてことはない。「できない」って言う人たちはきっと「自分にはできてあの人にはできない」「自分にはわかっていてあの人にはわからない」と思っているんだろう。「いまの委員長にはできるけど、わたしにはできないし、ましてやあの人になんかできない」ってのもアリかな。

たしかにPTAの動きや流れがわかっている人と、まったく初めてですという人では仕事の大変さが違うだろうし、ワケわからん人が担当になれば学校や地域との連携で失敗して大事件に発展なんてこともあるかもしれない。
でも、そんなときは、失敗して大事件になってもいい、くらいの心構えでやればいいんだと思う。PTAの失敗が子ども達の健全育成に色濃く悪影響を及ぼすなんてことはあまりない。せいぜい「今年のPTAはてんでなってない」とか悪い評判が立つくらいのもんだと思う。いいじゃん、悪く言われるくらい、ナンボのもんでもない。

自分がPTAの活動を一生懸命して、システムを改善したり、予算をうまくやりくりしたりという経験があると、ついついPTAに思い入れが大きくなって、後任にも同じようにやってもらいたかったり、自分と同じ苦労はさせたくなかったり、色々考えてしまうこともあるんだけれど「わたしがPTAで何かを学んだように、他の誰かも、その人に合った何かを学ぶんだろうな」って今は思う。だから後任者は、好きなようにPTAをやればいいんだと思うし「どうせやるなら楽しくやりな」ってだけ、思う。

PTAの役員決めに難航する学校が多いからこそ、ラフで参加型である意味無責任でもOKてなPTAがいいと思うんですけどね。はじめは無責任でも、やってるうちに責任感が出てくるのは子どもも大人も一緒じゃないかな。

何年か前にPTA会長を何度もやっている民生委員さんに「教えてください。そもそもPTAって必要ですか?」と聞いたら「そうねえ、普段は必要ないわね。行事とかもいらない。でもいざ何かあったときには親たちが協力していかなきゃならない。普段からPTAで親同士の交流があればいいけど、何もPTAの活動がないと、いざというときに親同士が協力して動く仕組みがないから困るのよ」と教えてくれた。とっても納得。納得したら「つまんね~やる気もしね~PTA行事」でもきちんと参加して役割を果たして行くことが無意味じゃないと思えるようになった。それと、PTA活動をそんなに一生懸命、やせるほど気を使ってにやらんでもいいこともわかった。まあ、やせるほど気を使ったことなんてないんだけどね。

2005年07月28日

ニュースと日常と母的なキモチ

楽天からカード情報が漏れてるって?
Yahoo Japan でいつものようにニュースをチェックして、リンクをたどり、本家ではどう対処しているか楽天のトップページもチェックする。小さいけれど先頭にお知らせを載せているな、さて、楽天を利用している「広場の住人」は何を書いているかな?と広場トップもチェックする・・・が、もうこの居住空間入口には、そのような自虐的な世俗のニュースは載っていない。

注目は「夏休み中の小学生のママ集まれ!」だそうだ。
わたしが「出産・子育て」のカテゴリで登録しているから出てくるのかな?
なんか、あまりにもマヌケっていうか。力が抜けました。
とりあえず「株式会社センターロード」では買い物した記憶がないし、何か対処のためのアクションを起こす必要はなさそうね。

続きを読む "ニュースと日常と母的なキモチ" »

2005年07月15日

ヘコまないための工夫

今日は朝から気分が良かった。ちゃちゃっと掃除し、洗濯機も元気よくまわし、ボランティア活動に出かけた。気持ちよく活動できた。

お昼あたりからカラ回りしはじめた。
まず、炊飯機にご飯が保温されていたのに、冷凍ご飯をチンしてしまった。こんなことでは主婦失格なんだよな、と思いながら残り物でご飯を食べる。

続きを読む "ヘコまないための工夫" »

2005年01月23日

『窒息する母親たち』矢幡洋:著

窒息する母親たち
―春奈ちゃん事件の心理ファイル-

矢幡 洋 (著)  毎日新聞社 ¥1,575 (税込)

小学校高学年の子どもがいる母親なら、誰でも「春奈ちゃん事件」を知っているだろう。この本は事件の犯人である山田みつ子さんについて精神分析的に解釈して書かれたものだ。普通は「みつ子」などと呼び捨てにするのだろうが、彼女はわたしの知人なので呼び捨てにできない。

彼女が長男を出産したとき、わたしは長女を出産した。
分娩室で一緒だった。病室のベットは向かい側。
新生児検診で何度か会い、何年かの間、年賀状を交換した。
知人と言っても、ただそれだけのことなのだけれど。

続きを読む "『窒息する母親たち』矢幡洋:著" »

2005年01月12日

病児保育と福祉サービス

近所の小児科がビルを建てた。病児保育のための入院施設ができたらしい。個人病院でそこまでやるとはすごい。そうでなくても小児科は儲からなくて大変なのに。
うちの区は小学生は医療費がタダになったし、なんとも充実したもんだ。厚生労働省が導入する「緊急サポートネットワーク」もたいしたもんだ。しかしまあ、病気の時に子どもを預かってもらえないという理由で子どもを産まないっていう人はそう多くないだろうから、「緊急サポートネットワーク」が子育て支援にはなっても少子化対策になるとは思えないけど。

続きを読む "病児保育と福祉サービス" »

2004年12月15日

子育てネットワーク5年目

今日は月に1度の児童センターでの「子育てネットワーク」ボランティアの日。
今年の活動はこれで終わりなので、帰りに「よいお年を」という挨拶を交わした。
このボランティア活動からさまざまなことを学んだ1年だったと思う。

少し早めに児童センターに着いたので平成12年からの記録を読んでみた。このところ記録係として毎月ノートを手にしていたが、ノートをはじめから読んだことはなかった。
ノートの記録は簡単なメモ書き程度のものだ。
個人のプライバシーに関係しそうなことや、学校や教師について意見するような「井戸端会議」があったとしても暗黙の了解で記録されずにいるので、たいしたことは記録されていない。しかし、残された簡単なメモ書きの中にも、大切なことがたくさん含まれていた。

続きを読む "子育てネットワーク5年目" »

2004年12月03日

トウキョウ版「地域の力」「地域の教育力」「地域の防犯力」

子供ってのは「みんなが言った」とか「みんなが持ってる」とか言う。
そのときの「みんな」は「クラスのみんな」なんかじゃない。実際にはふたりだったり、ひどいときにはまったくのウソであったりする。

「家庭・学校・地域」で子育てしましょう、とか言う。でも「地域」ってなんだろう。
わたしもよく「地域」という言葉を使う。いい隠れ蓑っていうか、アバウトさをいい具合に内包できるから。でも「地域の子育て力」とか「地域の防犯力」ってのは、やはり、ひとりひとりのヒトの力なのだ。
ひとりひとりのヒトの意志や行動が核になって繋がりが生まれ、複合的な力が生まれることはあっても、基本はひとりひとりのヒトだ。

続きを読む "トウキョウ版「地域の力」「地域の教育力」「地域の防犯力」" »

2004年11月29日

入学前に親が読む本

入学前に「親が」読むのにお勧めの本を3冊選んでみました。
大中小というか、両極端というか、それぞれ全く異なるカラーを持つ本です。
いろいろな「カラー」を知り、子どもや自分には「このへんが丁度いいのかも」という感覚をうまくつかめたら、翻弄されたり取り越し苦労したりすることなく、子どもにも良いサポートができると思います。

続きを読む "入学前に親が読む本" »

2004年11月12日

ファシリテーション

★ファシルネットをみつける

特別支援教育関連のリンク集を作成する過程で「野菜さらだ」氏を知る。
さっそく 野菜さらだの『特別支援教育とリハビリテーション』 というMLに参加してみた。2003.11.10に配信されたメール巻末から「教育ファシリテーション・オフィス」の文字を見つけ Yahoo で検索すると「ファシルネット」がヒット。

続きを読む "ファシリテーション" »

2004年10月29日

災害と学校 【学校選択制2】

長岡市の友人に連絡がとれた。
人生ではじめての親友である彼女の声を聞いたら、やっぱりなんか泣けてきた。
一晩車中で寝て、いまは川崎小学校へ避難しているが、冷えてきたので今日あたりようすを見て自宅へ戻ろうか考えているとのこと。

続きを読む "災害と学校 【学校選択制2】" »

2004年01月29日

乳児とママの生活、10年変わらず

待機児童が減るように、一生懸命保育所を増やしたり、定員オーバーで保育したりしてるけど、保育園に入る前の乳児とママの生活って、10年前から変わってないんだなぁ~と思った。

続きを読む "乳児とママの生活、10年変わらず" »

2004年01月25日

保育の様子を動画配信?

インターネットコムとインフォプラントのアンケート調査によると「インターネットを通じて、保育園の様子をパソコンや携帯電話で見られるサービスを利用したい」と答えた母親が約8割だとか。

続きを読む "保育の様子を動画配信?" »

2003年10月23日

母親の生涯賃金と子育て

幼稚園or保育園で悩む人、学童保育に入れるか入れないかで悩む人、この時期はそんなママが日本中にたくさんいるんだろうな。

ウチの区では大雑把に言うと「ママが働きたい場合は保育園」「ママが家にいる場合は幼稚園」という住み分けになっている。実家の町ではすべての幼児が保育園。ママの状況なんか関係ナシ。
自分の子どもが就園年齢になるまで、日本全国みな同じようなモノなんだろうと思っていた。関心なかったし、知らなかった。

続きを読む "母親の生涯賃金と子育て" »

2003年09月11日

神経芽細胞種(小児ガン)の検査がなくなる

小児ガンの一種である神経芽細胞腫は、生後6ケ月のベビーを対象に無料で検診が行われていた。それが先日「死亡率減少の証拠なし」ということで厚生労働省が検診の打ち切り方針を発表した。

続きを読む "神経芽細胞種(小児ガン)の検査がなくなる" »

2003年07月18日

子供用品のリサイクル

友人宅へパソコンの調整に行った。帰りがけに玄関にあるキックボードを見て「一輪車ある?」と聞くと「あるある。もう乗らないし、誰かにあげよう思ってみんなに聞いたのに、誰もいるって言わないのよ」とのこと。

え~!我が家は昨晩、オークションで買おうか新品で買おうかと物色していたところなのよ。
「もらってもいい?」「もちろん。嬉しいわ」
というわけで、切実に欲しかった一輪車を貰えてしまった。
本当にありがたい。

続きを読む "子供用品のリサイクル" »

About 育児と地域社会

カテゴリ「育児と地域社会」のアーカイブのページです。最新のエントリーが上になるよう並べてあります。

前のカテゴリは社会問題と精神です。

次のカテゴリは軽度発達障害です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type